この度、今治造船株式会社(以下、当社と記載。)は、2025年3月25日付で技能実習計画の認定取消処分を受けました。
当該処分によって影響を受けられた技能実習生各位、及びご関係者各位にはご心配とご迷惑をお掛け致しました事、深くお詫び申し上げます。当社と致しましては、以下の再発防止策を講じる事で今後同様な事案を発生させない様に努めて参る所存です。
■ 取消対象の技能実習計画
2019年3月13日~2024年7月12日に認定を受けた計2,134件が取消の対象となりました。
■取消理由
2021年5月、当社工場に設置されているクレーンについて「法令が定める自主荷重検査を行わなかった事」、加えて「同検査に於いて電動機の絶縁抵抗値を点検表の同測定値として記録しなかった事」が労働安全衛生法違反に該当するとして当社は2024年5月に罰金刑を受けました。これが技能実習計画の認定取消事由に当たるものとして前述の認定取消処分を受けたものです。
■認定取消によって影響を受けた実習生の人数
当社で技能実習を実施していた企業単独型技能実習生52名が実習停止となりました。
尚、前述の認定取消番号には既に当社で実習を終えて帰国された実習生、或いは特定技能に在留資格を転換されて就業頂いている方に関する実習計画が多く含まれますが、その皆様に対する影響は生じないものと認識しております。
■認定取消に伴う当社への影響
本件に伴う操業への影響を極小化すべく建造体制の拡充含めた対策を講じる想定でおりますが、当社にて真面目に実習に向き合って下さった実習生各位の実習機会及び雇用機会を奪ってしまった事について深く反省致しております。
■事案の発生原因
前述のクレーン点検不備については、「自主検査を含めたクレーン点検の不実施を検知するプロセスが社内に具備されていなかった事」及び「測定値と異なる値の点検表への記載を検知するプロセスが社内に具備されていなかった事」に起因していると考えております。
■再発防止策
当社の全工場に於いて「自主検査を含めたクレーン点検の不実施を検知可能なクレーン点検システムを導入・運用する事」及び「検査体制の見直し(2名体制で検査及び点検表への記載)を行う事で、測定値と異なる値の点検表への記載を防止する事」を定め、2024年より当該再発防止策を実施しております。また、引き続き従業員に対するコンプライアンス教育の徹底を図って参ります。