3月15日(金)、西条工場において建造した211,000載貨重量トン型ばら積み運搬船” BERGE MAUNA KEA ”を引き渡しました。
【特徴】
・船体構造
共通構造規則(CSR BC&OT)の適用を受ける9ホールド/9ハッチのケープサイズばら積貨物船です。鉄鉱石や石炭といった固体ばら積貨物の積載に適した構造とするため、各貨物艙にはトップサイドタンクとホッパータンクを共に設けています。また、主要貨物となる鉄鉱石の積載・運搬効率を高めるべく、高比重貨物(3.0 t/m3)の隔倉積みが可能となるように設計しています。
・環境対応
窒素酸化物(NOx)の放出3次規制に対応すべく、主機関及び発電機関に各々選択触媒還元装置(SCR)を装備しています。また、硫黄酸化物(SOx)放出量を低減すべく排ガス浄化装置(EGCS)も装備しています。プロペラ近傍に装備した省エネ付加物やひねり舵、推進抵抗を低減する船首形状、風圧抵抗を低減する居住区形状、海水との摩擦を低減する船体外板塗料の適用等により、推進性能・環境性能の向上を図っています。その結果、二酸化炭素の放出抑制指標について、現行要件(フェーズ2)はもちろんの事、2025年以降の建造船に要求されるフェーズ3要件にも先取り対応しています。さらに、環境保全対策としてバラスト水処理装置や、シップリサイクリング条約に基づくインベントリリストも搭載しています。
【本船概要】
主要寸法 :全長299.99 m x 幅 50.00 m x 深さ 25.00 m
載貨重量 :211,599 トン
総トン数 :108,956
主機関 :7S60ME-C10.6
航海速力 :abt.14.0 ノット
船級 :NK
船籍 :マン島