今治造船株式会社(代表取締役社長 檜垣幸人、以下「今治造船」)は、株式会社神戸製鋼所(代表取締役社長 山口貢、以下「神戸製鋼」)が商品化した低CO2高炉鋼材「Kobenable Steel」を今治造船が建造する18万t級バルクキャリア(以下、「本船」)に採用することを決定しました。
今回採用する「Kobenable Steel」はCO2排出量をマスバランス方式により100%削減した“Kobenable Premier”を予定しております。
社会共通の目標となっているカーボンニュートラルへの取組みとして、世界物流の根幹である船舶から、その建造段階におけるCO2排出を低減させることを狙いとし、低CO2高炉鋼材の国内パイオニアである神戸製鋼の商品を造船所として世界で初めて取り入れることとしました。尚、本船の就航は2024年1月を予定しております。
今治造船グループは新造船の建造を通じてCO2排出量削減を推進し、持続可能な社会および脱炭素社会の早期実現に向け取り組んで参ります。
用語の説明
※Kobenable Steel:
神戸製鋼が国内で初めて商品化した、高炉工程におけるCO2排出量を大幅に削減した高炉鋼材。KOBELCOグループの保有するミドレックス技術(天然ガスを使った還元鉄製鉄法)を用いて製造したHBI(熱間成形還元鉄)を加古川製鉄所の高炉に多量に装入することで、高炉からのCO2排出量を大幅に削減している。また、マスバランス方式(製品の製造工程において、ある特性(例:低CO2品)を持った原料とそうでない原料とが混在する場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性を割り当てる手法)を用いており、従来同等の品質を維持できる。
※バルクキャリア:ばら積み貨物船。鉱石・穀物等を梱包せずに積載して運搬する貨物船。
本件お問合せ先: 経営企画本部 経営企画室(TEL:0898-36-5004)