6月28日(金)、四国運輸局海事振興部長 戸田 隆明様、今治市長 菅 良二様をはじめとする関係者多数のご臨席のもと、第9回今治地域造船技術センター初級研修修了式が盛大に行われ、当社からの参加者6名を含む計12社40名の研修生が3ヵ月に及ぶカリキュラムを修了しました。
今治地域造船技術センターは、造船技術者の高齢化が急速に進む昨今において、技術者の不足による技術伝承の対応をいかにスムーズに行うか、その対応策として今治市の造船所をはじめとする海事関連企業が参画し、日本財団からの補助を受けた研修機材が社団法人日本中小型造船工業会をとおし無償にて貸与頂いているのをはじめ、国土交通省四国運輸局、愛媛県、今治市など様々な形でのご支援を受けて、造船関連企業に就職した高校卒社員を対象に、現場作業の技術向上を目指した訓練施設として2004年に設立されたものであり、現在は今治造船研修所と新来島どっく研修所、そして渦潮電機研修所の3か所の研修所を有し、今回までで772名の研修生を輩出しております。
研修生は期間中、図面の見方や溶接の基礎など造船に関する基本的な技術・知識の習得に励み、ガス溶接技能講習、玉掛け技能講習、床上クレーン運転技能講習、高所作業車運転技能講習、NK溶接士技量試験といった技能資格を取得しました。
修了式では、今治地域造船技術センターの議長を務める株式会社新来島どっくの中村雅幸船舶造修本部長から研修生へ「本日卒業する研修生は、この後各社に戻り、業界の技術者や技能者として漕ぎ出してまいります。センターで習得した資格や技能、経験を生かし、各分野で活躍されることを期待いたしております。」と研修生にエールを送られました。
次に研修生代表者に修了証が授与され、続いて研修生の教育及び訓練を担当された45名の講師の方々に感謝状が贈呈されました。3ヶ月の研修を終えた研修生の皆さんは修了証を手にし、これから始まる新しいステージに向けて気持ちを新たにしていました。
研修生の皆さんは7月1日から各所属の企業にて実務或いは研修に励んでいます。将来の造船業を担う、若い力の今後の活躍が大いに期待されるところです。