造船会社や舶用機器メーカー、海運会社などの海事産業が集中する日本最大の海事都市・今治市で5月23~25日、「バリシップ2013」が2年ぶりに開催されました。会場のテクスポート今治と隣接する今治コンピューター・カレッジには、過去最多の国内187社、海外56社の計243社が出展。会場には、海外を含めて多数の海事産業関係者らが訪れ、3日間の来場者数は延べ1万5562人となりました。一般公開となった最終日は9,415人の小中学生や家族連れが詰めかけ、展示を見た後、テクスポートからシャトルバスを利用して併催イベントの今治造船本社工場などで開かれた工場見学会や帆船「日本丸」の見学を楽しみました。
テクスポート今治1階の造船パビリオンに開設した今治造船の展示ブースでは、過去に当社で建造した2,000隻の写真や省エネと海賊対策を実現する上部構造『エアロシタデル』・新船型IS TRI-STAR、エコシップの開発等をタブレット端末を使って紹介するコーナーも新設しました。環境にやさしい船造りと新技術の開発に取り組む姿勢や、日本一の建造量を誇る今治造船の魅力をアピールしました。
9,400人以上の市民が詰めかけた展示場最終日の様子 最終日の25日午前9時から当社今治工場で、バリシップ工場見学会「いまぞう君とあそぼう!フェスタ」が開かれ、市内の小学生や一般市民、社員・協力会社従業員の家族らが続々と来場。入場者数は過去最高の4,025人となりました。子どもたちは、天井クレーンを操作して紙袋を吊り上げる「いまぞう君キャッチャー」を楽しんだり、新造船の船内見学や、高所作業車に乗るなど普段は入ることもできない造船所を満喫。また、波止浜湾クルーズでは、お隣の檜垣造船の進水風景も間近に見ることもでき、大好評となりました。仮設ステージでは、バリシップ開催を祝う紅白のもちやお菓子を配る「もちまき」があり、お菓子の中にはシャンパン割り体験の当たり券が入っており、模擬式典に参加できる幸運をつかんだ4人の子どもたちは、受け渡し式で使用する斧を手に、本番の式典さながらに支綱を切断。同時にシャンパンが割れ、船体上部に取り付けたくす玉の中から鮮やかな五色のテープが一斉に垂れ下がり、色とりどりの風船が5月の空に向けて放されると、見物の人たちからは大きな歓声と拍手が起きていました。
模擬式典終了後には当社マスコットキャラクターの「いまぞう君」のお誕生日会が行われました。お誕生日会では檜垣社長より船に命を吹き込む儀式である命名が行われ、今治造船の応援船長に任命されました。また、「いまぞう君」の誕生を祝福する為に、愛媛県の「みきゃん」・丸亀市の「とり奉行骨付きじゅうじゅう」・そしてゆるキャラグランプリ2012優勝の「バリィさん」も駆けつけ、賑やかなお誕生日会となりました。