3月29日(金)午後3時から今治市役所前の国道沿いにある愛媛県所有の緑地帯で「寄贈プロペラ落成記念式典」を開催致しました。当社は1901年(明治34年)、今治の地で造船業を創業して以来、今年で112年を迎えました。昨年には、1955年(昭和30年)の鋼船建造を始めてグループ通算2000隻の建造を達成することができました。
今治造船グループが永年に亘り造船一筋に船づくりを続けてこられたのは、地元の各界各層の皆様並びに市民の方々のご支援の賜物であり、海運・造船・舶用機器並びにタオル・縫製をはじめとする地元今治の各産業が益々発展し世界へ向けて更に躍進することと日本最大の海事都市今治が今後とも末永く繁栄することを願い、2008年にグループ会社の幸陽船渠で中手造船所では初めて建造した8100個積み大型コンテナ運搬船シリーズに搭載された同型のプロペラを愛媛県に寄贈しました。
据え付け作業は3月3日深夜から4日早朝にかけて行い、今治港~広小路~市公会堂前を300t積みブロックキャリアに載せて慎重に運び、大型クレーン2基を使用して市役所北東側の国道317号線沿いの緑地帯に設置しました。
寄贈プロペラの前で開かれた落成記念式典には、地元の官公庁関係者や海運・造船・銀行・タオルなど様々な業種の方々約300人が出席。弊社の檜垣俊幸会長や中村時広県知事らが除幕すると、今治市出身の建築家、丹下建三さんが設計した今治市公会堂前に巨大なプロペラが姿を見せ、参列者は世界にはばたく海事都市今治の新しいシンボル誕生を祝って大きな拍手を送っていました。
この後、会場を今治国際ホテルに移して祝賀会が開かれ、檜垣会長が「このプロペラが『世界に躍進する今治』の大きな推進力となり、また、海事都市今治を象徴する記念碑となり、また一方では、瀬戸内の美しい島々を結ぶ『しまなみ海道』と共に、新しい観光スポットとなることも大いに期待しています」と挨拶。続いて中村愛媛県知事が「素晴らしいモニュメントを提供いただき、心から御礼を申し上げます。実際にプロペラを見てインパクトの大きさに感動しました。観光で訪れた人も海事都市を実感することでしょう」とお礼の言葉を述べられました。また、菅今治市長からは「世界に誇れるモニュメントを寄贈いただき今治市民として誇りに感じている」と祝辞を頂きました。
<プロペラの輸送~据え付け作業>
<記念式典の様子>
<完成したプロペラ>