早春の讃岐路を当社社員も駆け抜けた――。ハーフマラソンで世界歴代3位の記録を持つマシュー・キソリオ選手(ケニア)や公務員ランナーでロンドン五輪をめざす川内優輝選手(埼玉県庁)ら国内外の一線級選手を含む1万1002人(3km、1km含む。ハーフの部9764人)が出場した「第66回香川丸亀国際ハーフマラソン大会」(今治造船など協賛)が2月5日、香川県丸亀市の県立丸亀競技場をスタート、坂出市で折り返す21・0975kmの公認コースで行われました。
当社からは、今治から駆けつけたボート部員や、丸亀工場のソフトボール部「Chomelungma=チョメランマ」のメンバー、マラソン愛好者ら約15人が参加。沿道を埋めた市民ら約16万人(主催者調べ)の盛んな声援を受け、記録が出やすく走りやすいといわれる屈指の高速コースに挑みました。選手たちは郊外にある同競技場南側の国道11号をスタート。途中で県道を北に向かい、丸亀城を右手に見ながら市中心部を抜け、かつては塩田で栄えた宇多津町や折り返し地点の坂出市へ。気温8.5度で、風がほとんどがない好コンディションの中を市民ランナーらは思い思いのペースでひた走り、折り返した後は県道両側からの「がんばって」との声に笑顔を見せたり、知人に手を振ったりしながら、ゴールをめざしました。
ボート部で最初に競技場のトラックに姿を見せた藤川浩史さん。タイムは1時間32分とまずまずでしたが、「30分は切れなくて残念。これで東京、大阪、京都、那覇、ホノルルの5大マラソンを制覇したいとの思いがより強くなりました」とマラソンへの意欲を見せていました。1時間54分10秒でゴールインした井出健二さんは「国内外のトップ選手が出場する大会で、沿道の声援を受けながら、気持ちよくゴールできました。もう一度走ってみたい」とさわやかなコメント。1時間56分と2時間を切る好記録で完走した現王園ネネさんは「ランナーの合間を縫うように走ったという印象です。思ったより早いタイムだったので、マラソンへの自信が付きました」と笑顔。ボート部の部員と一緒に参加した今治生産設計グループの越智由紀子さん。惜しくも2時間以内は達成できませんでしたが、「沿道の声援が多く、楽しい2時間4分でした」と話し、大会の雰囲気には満足した様子でした。
ソフトボール部は、今回も部員ら15人が20km地点の給水所でボランティアを担当。丸亀京極ライオンズクラブの会員や高校生らと並び、次々とやって来るランナーにスポーツドリンクなどを手渡していました。今回、他の部員3人とハーフの部に初めて出場した田中淳也監督は「前回、走っている仲間の姿を見て、自分も参加したいと思った。15kmを過ぎて足が動かず、歩きたいとの気持ちになりましたが、最後の給水所付近で前を行く部員の姿を見つけ、懸命に走りました」と感想を話していました。