2017年の愛媛国体ボート競技が開催される今治市での機運を盛り上げようと、NPO法人「今治しまなみスポーツクラブ」主催のボート教室が8月19日、今治城内堀と吹上公園で行われ、夏休み中の小学生約30人が参加しました。
教室は当初、市内から約20km離れた玉川ダム湖ボートコースで開催を予定していましたが、今治造船ボート部員らが「城の堀を使ったボート教室は全国でも初めての試み。今治城周辺は多くの市民が行き交う場所でもあり、一人でも多くの方にボート競技を知ってもらい、国体の開催をアピールする絶好の場所」と、市の観光・文化のシンボルとなっている今治城内堀を教室の会場にして頂くよう提案。同スポーツクラブと市が賛同して実現しました。
当日、児童たちはボート部員の指導で内堀に「ナックル」と呼ばれる5人乗りの大型艇を浮かべ、築城の名手である藤堂高虎公が築いた海水を堀に引き入れた海城として全国的にも珍しい今治城をバックに、掛け声を出しながら気持ちを合わせて懸命にオールを漕ぎ、艇を前に進めていました。
教室の後、スポーツクラブの担当者からボート部員に「今治城の堀でボートを漕ぐ経験はめったにできません。子どもたちは貴重な経験を一生忘れないでしょう」と感謝の言葉が贈られ、小学生も晴れやかな表情をみせていました。