今治造船株式会社(檜垣幸人社長)は、自然エネルギーの普及と地球温暖化防止への取り組みの一環として丸亀事業本部(香川県丸亀市昭和町)に太陽光発電設備を導入し、2月15日から稼動を始めました。設備の発電容量は50kWで、環境省の「平成21年度ソーラー環境価値買取事業」の採択を受け、伊藤忠グループの株式会社日本エコシステム(東京都新宿区)が施工しました。
今回の設備は事務所ビル屋上に太陽電池モジュール(パネル=1・5m×0・99、重さ18・5kg)240枚を設置し、無尽蔵の太陽光エネルギーを電気室のパワーコンディショナーで直流電力から交流電力に変換します。発電量は、年間5万5,103kWhを見込んでおり、事務所内の照明等で使用する消費電力量全体の4~5%をまかなえます。事務所玄関には、発電電力量や日射強度、気温などがリアルタイムで分かる40インチの大型液晶モニターを設置。画面に各種データや太陽光発電の仕組みなどを日本語と英語で表示し、国内のお客様だけでなく外国からの来社される皆さんにも、環境への取り組みを理解してもらえるようにいたしました。
今回の「ソーラー環境価値買取事業」は、環境省が今年度から募集を始めた新しい補助制度。太陽光発電などの自然エネルギーによる電気は、化石燃料削減など環境付加価値を持っており、発電設備から生じる5年分の電力相当量を「グリーン電力証書」として同省に無償譲渡することを条件に、国の支援を受けます。
当社は今後とも、太陽光発電設備の増設を視野に入れながら、次世代の子どもたちに環境面での造船の可能性を伝えながら、環境問題に対する企業としての責任を果たしてまいりたいと考えています。