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『バリシップ2015』大盛況 過去最高の入場者数を記録

造船会社や舶用機器メーカー、海運会社など海事産業が集中する日本最大の海事都市・今治市で5月21~23日、「バリシップ2015」が2年ぶりに開催されました。会場のテクスポート今治と隣接する旧今治コンピューター・カレッジには、国内や14の国と地域から300社以上の海事産業に携わる企業が出展。3日間の来場者数は過去最高の延べ1万6249人となりました。一般公開となった最終日は9,692人の小中学生や家族連れが詰めかけ、展示を見た後、シャトルバスを利用して併催イベントの今治造船本社工場などで開かれた工場見学会や、帆船「日本丸」の見学、今治タオルを使ったモザイク画の「ギネス世界記録に挑戦」イベントを見て回っていました。

開会式で挨拶をする檜垣幸人今治海事都市交流委員会会長
開会式で挨拶をする檜垣幸人今治海事都市交流委員会会長

テクスポート今治1階の造船パビリオンに開設した今治造船の展示ブースでは、新船型14,000TEUコンテナ運搬船の模型や、20,000個積みメガコンテナ船建造に対応する丸亀の新ドック建設に関するパネル、ラッシングロッドのツイストロックの実物を展示したほか、昨年に当社で建造した95隻の写真を設置し、新技術の開発に取り組む姿勢や、日本一の建造量を誇る今治造船の魅力をアピールしました。

開場前の今治造船ブース
開場前の今治造船ブース
開場と同時に人で埋め尽くされた今治造船ブース
開場と同時に人で埋め尽くされた今治造船ブース

今治国際ホテルでは、国際会議が開かれ、造船パネルディスカッションには、当社の檜垣幸人社長をはじめとする国内造船4社の社長が参加。環境面の国際規制対応や人材確保、情報技術活用など直面する課題をめぐって、熱のこもった議論がされ、聴講者はメモを取るなどして真剣に聞き入っていました。

造船パネルディスカッションに臨む当社の檜垣幸人社長をはじめとする国内造船4社の社長
造船パネルディスカッションに臨む当社の檜垣幸人社長をはじめとする国内造船4社の社長

また、21日の午後6時からは今治国際ホテルにて海事都市交流員会主催のウェルカムパーティーが開催され、今治を訪れた海事関係者及び出展者をもてなしました。パーティーでは今治市伯方島の伝統芸能・喜多浦八幡太鼓が披露された後、アームレスリング大会も行われ、海の男らしく会場を大いに盛り上げました。

大勢の海事関係者が参加したウェルカムパーティー
大勢の海事関係者が参加したウェルカムパーティー

最終日の23日午前9時から当社今治工場で、バリシップ工場見学会「いまぞう君の工場見学航路」が開かれ、市内の小学生や一般市民、社員・協力会社従業員の家族らが続々と来場。入場者数は過去最高の4,734人となりました。子どもたちは、天井クレーンを操作して紙袋を吊り上げる「いまぞう君キャッチャー」を楽しんだり、新造船の船内見学や、建造中のドックでの渠底見学、溶断体験や高所作業車に乗るなど普段は入ることもできない造船所を満喫。また、仮設ステージでは、バリシップ開催を祝う紅白のもちやお菓子を配る「もちまき」があり、お菓子の中にはシャンパン割り・鏡開き体験の当たり券が入っており、実際の受け渡し式で使用する斧を手に、本番の式典さながらに支綱を切断。同時にシャンパンが割れ、船体上部に取り付けたくす玉の中から鮮やかな五色のテープが一斉に垂れ下がり、色とりどりの風船が5月の空に向けて放されると、見物の人たちからは大きな歓声と拍手が起きていました。

支綱切断体験
支綱切断体験
支綱切断により開かれたくす玉
支綱切断により開かれたくす玉
鏡開き体験
鏡開き体験

模擬式典終了後には当社マスコットキャラクターの「いまぞう君」のお友達集合inバリシップが行われました。イベントには「いまぞう君」をはじめ、愛媛県の「みきゃん」・西条市の「チャップン爺やん」・そして今治市が誇るゆるキャラ「バリィさん」も駆けつけ、来場者と写真撮影などを行い、終始賑やかな工場見学会となりました。

最高25mの高さから波止浜湾を一望できる高所作業車体験の様子
最高25mの高さから波止浜湾を一望できる高所作業車体験の様子
ドック内渠底見学
ドック内渠底見学
61,000MT型ばら積み貨物船のブリッジを見学
61,000MT型ばら積み貨物船のブリッジを見学
バリシップのために今治造船に集合したゆるキャラたち
バリシップのために今治造船に集合したゆるキャラたち