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令和7年 檜垣社長年頭のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

皆様方におかれましては、2025年の新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。旧年中は多大なるご支援を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

昨年2024年は、1月1日に発生しました能登半島地震で年を明け、9月には豪雨災害、また先月にも地震に見舞われ、いまだ能登半島地域は復興のさなかでございます。一刻も早く復興されますことを心よりお祈り申し上げます。

世界各地の情勢は、ロシアのウクライナへの軍事侵攻がもうすぐ3年目を迎え、パレスチナ地域も一部で停戦が発効しているなかでも空爆が続いています。いまだ終息の兆しも見えないなか、世界経済は地政学リスクがありながらもインフレの沈静化や利下げなどもあり、緩やかながらも成長の傾向にあります。日本経済も内需、消費の回復により底堅い成長が続いています。そのような情勢が海事産業にも大きな影響を及ぼし、バルカーマーケットだけでなく、特にコンテナ船、自動車船マーケットは好調で、長期化する円安も後押しし、堅調に推移した一年でした。

そのような状況下、今治造船グループでは昨年、合計70隻、約327万総トンの新造船をお引き渡しいたしました。11,000個積み、5,800個積みのコンテナ船をはじめ、各サイズのばら積み運搬船と、LNG二元燃料の自動車運搬船を建造することができました。これも偏に、お取引皆様方からの温かいご支援の賜物でございます。改めまして、深く感謝申し上げます。現在も、LNG二元燃料の自動車運搬船やバルクキャリアなど高付加価値船の連続建造が本格化していますが、『安全第一』を最優先に心掛けるとともに、無事完工、お引き渡しができるよう、グループの総力を挙げて取り組んで参ります。

さて今年は5月22日(木)~24日(土)までバリシップ2025が開催されます。業界最先端に触れられる展示会場や、最終日には造船所や舶用メーカーの工場見学会も開催されます。多くの方々に海事産業に触れて頂くことで海事都市今治の魅力を発信し、次世代の海事人材の育成に繋がるよう取り組んで参ります。開催の折には、ご家族、ご友人をお誘いあわせのうえ足を運んでいただきますようお願いいたします。

また今年、今治市は12市町村合併から20年の節目を迎えます。我々今治造船グループも主要地場産業であります海事産業の一員として、「海事都市今治未来基金」への寄付を通じまして、地域社会の発展や魅力ある街づくりにも貢献して参ります。これからも『造船一筋』の基本姿勢のもと、代替燃料船の研究開発など様々な可能性に『挑戦』し続け、お取引先皆様からの期待に応えられるよう、また地域社会からも必要とされる会社になれるよう取り組んで参りますので、引き続きご支援、ご協力を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。 2025年が皆様にとりまして、明るく輝かしい一年となりますことをお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。