11月8日(金)、当社グループの岩城造船株式会社において建造した64,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「AFRICAN HAMMERKOP」を引き渡しました。
【特徴】
・貨物艙と荷役性
共通構造規則(CSR BC&OT)の適用を受けるハンディマックスサイズのばら積貨物船であり、固体ばら積貨物の積載に適した構造とすべく各貨物艙にはトップサイドタンクとホッパータンクを共に設け、前後方向に開閉するフォールディングタイプのハッチカバーを採用し、貨物艙口を大きく確保させ荷役性も高めています。また、甲板上にクレーン4基を装備、荷役設備の整っていない港湾でも荷役を行う事も可能です。
・対応貨物
穀物や石炭はもとより鉄鉱石やセメントといった高比重貨物、スチールコイルや長尺鋼材といった製品貨物に対応するほか、国際海上固体ばら積貨物コード(IMSBC Code)や国際海上危険物コード(IMDG Code)にも適用、様々な貨物に対応しています。
・環境対応
海洋汚染防止条約(MARPOL)の大気汚染防止のための各種規則を満足する機器を装備しています。
特に二酸化炭素の放出抑制指標について、現行要件(フェーズ2)はもちろんのこと2025年以降の建造船に要求されるフェーズ3要件にも先取り対応しています。また、環境保全対策としてバラスト水処理装置やシップリサイクル条約に基づくインベントリリストも搭載しています。
・推進性能
プロペラ近傍に設けた省エネ付加物や高効率プロペラ、海水との摩擦抵抗を低減する船体外板塗料を採用、高い推進性能を実現しています。
【本船概要】
主要寸法 :全長199.98 m x 幅 32.24 m x 深さ 19.30 m
載貨重量 :63,526 トン
総トン数 :36,278
主機関 :6S50ME-C9.7
航海速力 :abt.14.0 ノット
船級 :NK
船籍 :パナマ