10月11日(金)、西条工場において建造した181,000載貨重量トン型ばら積み運搬船「CAPE GANNET」を引き渡しました。
【特徴】
・船体構造
共通構造規則(CSR BC&OT)の適用を受ける9ホールド/9ハッチのダンケルク港入港最大船型となるケープサイズのばら積貨物船です。鉄鉱石や石炭といった固体ばら積貨物の積載に適した構造とするため、各貨物艙にはトップサイドタンクとホッパータンクを共に設けています。また、主要貨物となる鉄鉱石の積載・運搬にも対応するため、高比重貨物(3.0 t/m3)の隔倉積みが可能となるように設計しています。
・環境対応
この船は、大気汚染防止のためのNOx第3次規制に対応するため、主機に排ガス再循環システム(EGR)を、発電機関には選択触媒還元装置(SCR)を搭載しています。また、硫黄酸化物(SOx)放出量を低減するために排ガス浄化装置(EGCS)も装備しています。さらに、プロペラ近辺には省エネ付加物を装備し、船体外板には海水との摩擦を低減する塗料を適用することで、推進性能と環境性能を向上させています。その結果、二酸化炭素の放出抑制指標については、現行要件(フェーズ2)を満たすだけでなく、2025年以降の建造船に要求されるフェーズ3要件にも先取り対応しています。加えて、環境保全対策としてバラスト水処理装置や、シップリサイクリング条約に基づくインベントリリストも搭載しています。
【本船概要】
主要寸法 :全長291.96 m x 幅 45.00 m x 深さ 24.70 m
載貨重量 :182,027 トン
総トン数 :94,321
主機関 :7S60ME-C10.6
航海速力 :abt.13.65 ノット
船級 :NK
船籍 :リベリア