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当社の中野選手が女子棒高跳びで室内日本新記録樹立

今治造船所属の中野真実選手(丸亀総務グループ)が2月13日、香川県観音寺市立総合体育館で開かれた「詫間茂杯 第30回香川室内跳躍競技会」の女子棒高跳びで、4m32の日本室内新記録に挑み、2回目の試技で見事にクリアしました。中野選手は冬季練習の一環としてフォームの修正などに取り組んでおり、助走を本来の16歩から14歩と短くし、ゆっくりとした踏み切りとポールのしなりを利用した跳躍で記録を達成しました。従来の室内日本記録は錦織育子選手の4m31でした。

中野選手は、ケガなどで記録的に満足できないシーズンが続き、昨年は4m10どまりでしたが、今回は粘りの跳躍を見せ、3年3か月ぶりに4m30を突破し、7年ぶりに自己記録を更新しました。冬場のトレーニングの成果が出たようで、「以前から続けてきた技術的な課題がようやく形になりつつあります」と話し、本格的なシーズンへ向けて幸先のいいスタートが切れたことに笑顔を見せていました。

今年は、8月27日から9月4日まで韓国・大邱(テグ)で世界選手権大会(世界陸上)が開かれます。今大会にも出場したアテネ五輪代表の近藤高代選手や広州アジア大会3位の我孫子智美選手ら国内の一線級選手も、世界陸上に照準を合わせて調整して来るのは必至で、これから厳しい挑戦が続きそうです。中野選手は「まず日本記録更新を目標にしていますが、次の世代のためにも4m40、4m50という世界陸上の標準記録を突破して世界への扉を開いていきたい」と静かな口調で今シーズンに向けた決意を語っていました。

室内日本新記録となる4m32を跳ぶ中野さん(四国新聞2月15日付)
室内日本新記録となる4m32を跳ぶ中野さん(四国新聞2月15日付)