9月29日(水)、当社丸亀事業本部にて、CATALINA SHIPPING S.A.殿向け95,000載貨重量トンばら積み運搬船M/V. “DOUBLE FORTUNE”の命名受渡式が盛大に執り行なわれました。
本船は、2014年予定のパナマ運河の新関門開通を見据え、今治造船グループのポスト・パナマックス型として新たに開発したネクスターの第1番船となります。ネクスターは、現在のパナマ運河通行可能な最大船型(32.2m幅)であるパナマックス型バルクキャリアに代わる次世代型最適船型を研究し、 95,000載貨重量トン型バルクキャリアとして開発した新船型です。
本船の特色は下記の通りです。
・全長を234.9mまで延伸し、95,000載貨重量トンに大型化した船型を実現
・幅を38mに抑え、世界中の港への適応能力を高めるとともに、高い推進性能を実現
・7つのCargo Holdを持ち、鉄鉱石や石炭から、穀物まで多様なバルク貨物に対応
・甲板機械、ハッチカバー、バラスト弁などを電動化し、油漏洩リスクを低減
・載荷状態においてもバラスト弁までアクセス可能とし、メンテナンス性を向上
・省エネ設備としてハイブリッドフィンを採用し、燃費性能を向上
・F.O.シフターを採用し、貨物へのヒートダメージ対策を実施
ネクスターは、国内及び海外船主殿から50隻を超える受注を獲得し、今後、丸亀工場を中心に建造が進められますが、更なる受注に向けて営業活動に取り組んでいきます。
M/V.”DOUBLE FORTUNE”が船主殿をはじめとする関係者の期待に応え、次の時代を見越したばら積み運搬船として、世界中で活躍することを願っています。
本船の要目は下記の通りです。
全長 | 234.9m |
型幅 | 38.00m |
型深さ | 19.90m |
総トン数 | 50,617 |
載荷重量 | 95,790MT |
主機関 | B&W 6S60MC-C (Mark7) |