船舶からの窒素酸化物(NOx)排出量について、国際海事機関(IMO)の3次規制では、2016年から排出指定海域(ECA)を航行する場合は、現在の1次規制より大幅に厳しい80%削減が適用されます。
わが国では規制に対応するため、国土交通省が2007年度から環境エンジン開発プロジェクトを実施。その一環として日本舶用工業会が日本財団の助成を得て、2007年5月から「スーパークリーンマリンディーゼル」の研究開発に取り組んでいます。当社もプロジェクトに参画することになり、10月29日に完成した95,000載貨重量トンばら積み運搬船のM.V.「MARITIME CENTURY」(”IS” NEXTER)に、ヤンマーが担当する小型高速補機関のSCR脱硝システムを搭載。実際に航海しながら実証試験を続けています。
同船搭載のSCR脱硝システムは、命名式の前に行った海上公試運転で良好に作動していることが確認されており、地球に優しい環境に対応した船舶に対して大きな期待が寄せられています。